宅建士試験の押さえるべきこと|意思表示とは何かを解説!

宅建士の資格を取るのには権利関係、宅建業法、法令上の制限を勉強しますが、前回は権利関係の制限行為能力者のことを未成年、成年被後見人、被保佐人について解説してきましたが、今回はいよいよ意思表示について解説します。少しややこしいですがわかりやすく解説します。

第1章意志表示とは何か

詐欺

第96条【騙されて契約してしまったらどうなるのか?】

原則の話

詐欺とはもちろん騙し取られるものですが、例えば詐欺師のBがAさんの土地に目をつけAさんにあなたの土地の近くにはすぐゴミ処理場ができるので土地は二束三文になりますよとありもしない話でAさんの土地を安価で騙し取った場合はAさんはBから土地を取り戻せるかですがこの契約は取り消しになり土地を取り戻すことができます。(Aさんを保護)

例外の話

詐欺をもってAさんから騙し取った土地をBがそのままにしておけば確実に取り戻すことはできますが、BがAさんの土地を善意の第三者Cさんに転売してしまったらどうなるかですが善意の第三者のCさんにはAさんは土地を返せといえない。(Cさんを保護)

これを善意の第三者に対抗できないと言いますが、ここでいう善意とはいい人という意味ではなくAさんの土地がBさんに騙し取られたものだと知らなかったということです。

自分が買った土地は詐欺で騙し取られたものだという事実を知っていて買ったのは悪意の第三者といいAさんはCさんに土地を返せと対抗することができます。

つまり善意とは事情を知らない悪意とは事情を知っているということでこれによりAさんを保護するかCさんを保護するかが決まります。

強迫(きょうはく)脅迫ではない

第96条【おどされて契約したらどうなるか】

それではAさんはBの強迫にあい土地を取られてしまったときはどうなるかですがこれはそのまま取り消すことができ善意の第三者でも悪意の第三者でもAさんはCさんに土地を返せと対抗することができます。

この善意の第三者や悪意の第三者というのは基本ですので対抗できるとか対抗できないとかが試験にでます。

AさんBさんCさんなど複数人でてくる場合は覚えにくいので簡単な図を書いて関係性を理解することが正しい勉強のやり方です。頭の中で一々Aさんがとか考えていると考えがまとまらなくなりますので常に図を書いて理解するようにしましょう。

また回答用紙の余白の部分には図を書いても構わないという決まりがあるので2時間という短い試験時間を1問でも多く正解できるようにしましょう。

また宅建士の試験問題は過去問から出るのが特徴なので5-6年分の過去問を徹底的にといて理解することが重要でこれは権利関係だけではなく宅建業法、法令上の制限でもいえることです。

宅建の勉強のやり方はわからない問題はいくら考えてもわからないのでそのようなときは答えを見てしまいそういうことかと納得することが大事でいつまでもわからないところを考えているのは効率が悪く時間の無駄と言えます。

錯誤(さくご)

第95条【勘違いで契約してしまった場合どうなるのか?】

錯誤とは勘違いですがでは、錯誤で契約してしまったらどうなるかですが、次の2条を満たせば契約は無効だと主張できます。(無効とは最初から何もなかったこと)

  1. 要素の錯誤あり(契約の重要なポイントについて勘違いしていたこと。
  2. 重過失がないこと。(勘違いに重大な不注意がなかったこと)

そしてこの無効は善意の第三者にも対抗でき勘違いで家や土地を売ってしまっても上記の1:2を満たせば転売されてしまってもこの契約は無効だと主張することができます。

取り消しと無効の違いは取り消しは今まで契約はあったが取り消してなくなったことで無効ははじめから何もなかったということです。

この錯誤での無効は本人しかできず土地や家を買った人または転売されたものを買った人は無効だ!と主張することはできません。

引用元:yomo-maru.com

虚偽表示(きょぎひょうじ)

第94条【架空の契約をでっちあげるとどうなるか?】

原則の話

相手方と示しあわせて(通謀という)ありもしない契約をでっち上げても(虚偽表示)その契約は無効で最初からなかったことになります。

例外の話

虚偽表示は無効となりますが例外があり善意の第三者には対抗できなくて転売の架空の話での善意の第三者のCさんが買うと言ったらこれは虚偽表示だから無効ですとは言えないことになります。

心裡留保(しんりりゅうほ)

第93条【冗談で契約するとどうなるか】

原則の話:冗談で言ったつもりのこと(心裡留保)でも相手方が本気になると冗談で済まされなくなり有効の契約になります。

例外の話:しかし冗談だと相手が見抜いていたり(悪意)うっかり信じてしまった場合にも冗談で済まされ無効になります。

そしてこの無効は善意の第三者には対抗できないのですがここは解釈がすごく難しいところです。

試験にでたら難しいのでよく参考書などを読み文章を理解し解答できる学力が必要で暗記は通用しない分野です。

引用元:blog.link-academy.co.jp

意思表示のまとめ

効果           善意の第三者に対抗できるか(試験にでます)

1.詐欺   取り消せる              ☓(対抗できない)

2.強迫   取り消せる              ○(対抗できる)

3.錯誤   無効(最初からなかったこと)               ○

4.虚偽表示 無効                    ☓

5.心裡留保   相手が信じたら有効                              ☓

その他の事項

(1)権利能力について権利能力とは権利や義務の主体となることができる資格のことで制限行為能力者には権利能力があるかと言うともちろん権利がありだから制限行為能力者でも土地や建物の所有者になることができる。

(2)意思無能力者とは酔っ払いなどのことで物事を正しく判断できない状態なので酔っ払いが契約したのは無効となります。

(3)公序良俗に反する契約は無効で法律は秩序を守るためのものなのでこれに反するものは保護されない。

注意点として民法が改正されると無効が取り消しになったり取り消しが無効になったりするので最新の情報を確認して下さい。

次回は代理について記事を書いて行こうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする